小林ケイ インタビュー(2)

――そこまで衝撃を受けたのには、なにか理由があったのでしょうか。

アロマセラピーは、科学的でもあり、直感的でもある。
「イイ香りでリラックス」だけではなくて、
香りが脳にどんな風に働くのかを理論的に知ることで、安心できたんだと思います。
そして、言葉が要らないことも大きかったかもしれません。
トリートメントが私を変えてくれました。
施術をしていると、頭の中が空っぽになって目の前の現実に集中できる。
いつも不安や考え事で頭がいっぱいだった私に、
「無」の世界を教えてくれたのはトリートメントでしたね。
楽しくて、施術にどんどん夢中になっていきました。

当時は、アロマセラピーがまだマイナーだったので、
まずはアロマを知ってもらおう!トリートメントを体験してもらおう!という気持ちで、
スクールを卒業と同時に自分の名刺を作って、
出会う人に頼みこんでトリートメントを受けてもらうという日々が始まりました。
アロマの楽しさを伝えたい、と思うと、不思議と誰とでも話ができる。
・・・あれ!?いつの間にか失声症が治ってる!
気づけば自律神経失調症の発作も出てない!
結局、私の病気はアロマセラピーで完治できたんです。

以前の私みたいに、辛い症状に悩まされている人はたくさんいるはず。
そういう人たちにアロマセラピーを知ってもらえたら・・・という気持ちがどんどん膨らんで、
「アロマセラピーを仕事にしよう」と決心しました。
でも、1人暮らしだったから毎月の生活費は絶対に稼がなくちゃならない。
数年間は、派遣の仕事の傍ら、平日の夜や土日にアロマセラピーの仕事、という感じでしたね。

――その後、講師になったきっかけは何だったのですか?

ある日、派遣の仕事中に電話がかかってきて、
大手のドクターズコスメの会社から
「スクールを開校するので、その中のアロマセラピー学科を立ち上げて欲しい」と。
突然の依頼でした。
なんで私が???とビックリしましたよ。
何の接点もない、細々とアロマセラピストをしているだけの私に、どうして?って。
でも、今までアロマセラピーと真摯に向き合ってきたことへのギフトなんだって
素直に喜んで、ありがたく引き受けました。
後で、リフレクソロジストの友人が推薦してくれたことを知って、
感謝の気持ちでいっぱいになりましたね。
推薦してくれた友人のためにも中途半端なことはできないと思って、
収入が減るのを覚悟で、派遣の仕事を退職して、講師の仕事に専念しました。
それが2001年でした。

つづく →