「今の私の状態」~陰陽説から
陰陽説とは、この世は陰(いん)と陽(よう)ふたつの氣(エネルギー)で構成されているという東洋医学の思想です。お互いが調和し補い合いながらめぐることで、すべての生命の営みと変化が起きると考えます。自然界のあらゆるものが陰と陽に分けられるように、エッセンシャルオイルにも陰性と陽性があります。どちらかひとつの質しかもっていない、ということはなく、どちらの質を強く持っているかで分けられます。
私たちは自分の状態に近いものを「心地よい」、遠いものは「心地よくない」と感じます。人間関係においても氣が合う人といると元氣になるし、氣が合わない人といると疲れてしまう・・・というのは誰でも経験があるのではないでしょうか。
香りにも同じことが言えて、自分が陽の状態であれば、陽性の香りを心地よく感じ、陰の状態であれば、陰性の香りを心地よく感じます。心地よく感じる香りから、自分が今どんな状態なのかが分かるのです。
ただし、氣の状態が乱れていると、逆の質の香りに惹かれることもありますから、香りを嗅いだときに自分の心の状態、身体の状態とゆっくり向き合うことが大切です。
陰の性質
陰の状態は日が当たっていない様子から、夜、暗さ、寒さ、冷たさ、日陰と関係します。
冷やす、下降する、内に向かう、潤う、落ち着く、静けさ、穏やかといった性質があり安息や眠りの状態ともいえます。
また、女性性とつながり、受容性や穏やかさと結びつけられます。
陰性の香りが心地よく感じるときは、家でのんびり過ごしているような、
肩の力が抜けてリラックスしているとき。
ヨガや瞑想などで自分の内側と静かに向き合っているとき。
氣持ちが沈んでいるときに、寄り添ってくれるように感じるかもしれません。
また、身体の陰のエネルギーが不足してくると、元氣がないのに落ち着きがなくなります。
あれもやらなくちゃ、これもやらなくちゃと頭は忙しいのに身体がついていかない・・・
というときは、陰性の香りを試してみてください。
受容 穏やかさ 内側に意識を向ける
イランイラン/カモミール/スパイクナード/サンダルウッド/ベティバー/ベンゾイン/ヤロウ/ローズ
陽の性質
陽の状態は日が当たっている様子から、昼、明るさ、暖かさ、熱、日なたと関係します。
温める、上昇する、外に向かう、乾かす、軽やか、活発、刺激といった性質があり、活動的な昼間の状態といえます。
また、男性性とつながり、積極性や能動的パワーと結びつけられます。
陽性の香りが心地よく感じるときは、仕事や勉強などに集中しているとき。
外に出かけて、人との関わりなどを楽しんでいるとき。自分を表現しているとき。
活動モードに入っているときは心地よく感じるでしょう。
逆に、身体の陽のエネルギーが不足してくると、冷えを感じたり、なんとなく心と身体が疲れているように感じたりします。
ヤル氣が出ない、元氣が欲しい!というときは陽性の香りを試してみてください。
勇氣 行動力 外の世界とつながる
ジュニパー/ジンジャー/タイム・チモール/バジル/ピンクペッパー/ユーカリプタス/レモン/ローレル
Awakening Aromatherapy® のレッスンで
陰陽説について詳しく学べます